バリュー・ファクターで 「価値観」を知るコツや手順を説明していただけますか?
2022-08-09 [記事URL]
ドクター・ディマティーニが考案したバリュー・ファクターは2つのコンポーネントで構成されています。1つはバリュー・ディターミネーション、もう1つはバリュー・アプリケーションです。
そのうち価値観を明らかにするのは前者のバリュー・ディターミネーションになります。以前の回答で価値観とは行動を促すドライビング・フォースである、と言いましたね。
これはつまり、私たちの行動は「価値観」を基準に決められていることを意味します。
もっと正確に言えば、私たちは人生で体験する出来事を、価値観を基準にして認識・判断・意思決定し、その結果で行動しています。
私たちが何かを行動すると、原因と結果の法則にあるように何らかの結果(現象)が生まれますね。
ということは、私たちの周りに起きている現象や自分がとっている行動、発言は、私たちの価値観に基づいた行動によって生み出された結果であるわけです。
これを逆手に取れば、自分が普段日常的に何をしているか?身の回りに自分の意思によって揃えた物品などから、自分の価値観を導き出すことができるということになります。
例えば、あなたのスマホの待ち受け画面には何が表示されているでしょう?
きっとあなたのお氣に入りのデザイン、写真が表示されていることでしょう。なぜなら私たちは自分が好きなもの(価値観に合致しているもの)を自分のそば近くに置きたいと思うものだからです。
そしてお氣に入りのものを見ていたいと思うのが自然でもあります。
それから私たちが友人とどんな会話をしているか?SNSでどんなトピックについて投稿して発信しているでしょうか?
あなたはそのトピックが好き(価値をおいている)なはずです。価値をおいているからこそ、それに関連した情報に普段からアクセスしているでしょう。その結果としてその情報に詳しくなり、それを他人と分かち合いたくなり、SNSで発信しているのです。
それから価値をおいていることにお金を使う傾向があるはずです。価値を認めないものにお金を費やすのは無駄です。これは無駄遣いのムダとは異なります。あなたにとって価値を認めないもののことを無駄と言います。
だからあなたがお金を使っているものは、あなたが価値を認めているものに他なりません。
このように私たちは価値を認めるものを(に)…
- 自分の身の回りに置いている
- 時間を使っている
- 熱中し集中する傾向がある
- お金を費やす
- 秩序だって整理する
- 規律を守る傾向がある
- よく考え、その考えを現実にするために行動する
- よく想像しては、その実現のために行動する
- ついつい自分自身に語りかける傾向がある
- 他人との会話のトピックとしている
- 啓発されたり感動する傾向がある
- 長期に渡ってそれを実現しようと目標として掲げる
- 知りたい、学びたいと思い、その情報を収集している
といった上記の13項目の行動をとっているものです。
実はこの13項目こそが、価値観を明らかにするための問いかけ(質問事項)であり、これに正直に明確に、そして詳細に答えることで、その人の価値観が浮き彫りになるのがバリュー・ディターミネーションです。